2012年12月12日水曜日

第2回国松空連世界大会 ISKF WORLD SHOTO CUP 2012☆7.MMA 総合格闘技

サンドバッグがずらっと並んだMMAのジム

予選の前日、金曜日はとても忙しかった。

全米チームの公式練習はないので、自己練しようとしたが、場所がない。(だから公式練習がなかったのだが。)廊下やホールウェイでやっていたら、ホテル側に禁止されてしまった。

困っていたら、全米ジュニアチームのコーチ、フィリピン出身のマハールが、場所を見つけたので一緒にやってもいいよ、と言ってくれた。

おお、有難や......


トロフィーの数々
同行するはずだったマハールは急にミーティングが入ってしまい、私がクラスを引き受ける羽目になった。

彼女の生徒達(13歳から16歳の男女)とは顔見知りだし、練習態度も含めて技術もレベルが高いのも知っていたので、その点での心配はなかった。
当然っしょ?!世界大会だぜ?!

彼らの保護者達とタクシーに乗り、セブの街中を30分走り着いた先は、本格的なMMA(Mixed Martial Arts 総合格闘技)
のジム。

おお、一体どんなコネで見っけてきたんだろ??

この奥に凶暴そうな犬がいて怖かった
少しびびりながら中に入ると、オーナーが暖かく歓迎してくれた。
彼はかつて空手家で、参段なんだそうだ。
押忍!

稽古中だった練習生も稽古を中断し、場所をあけてくれた。
ずらっと並んだサンドバッグ、所狭しと飾ってあるトロフィー、無造作に置かれたダンベルやバーベル、牙を剥いて吼えるでかい犬。

練習生たちは、お手並み拝見、興味津々といった表情で私たちを見ている。


黙想
そこで、MMAと空手の一番の違い、「空手は礼に始まり礼に終わる。」をアピールするために、ビシッと正座をし、「黙想!!」と掛け声をしたら一瞬でその場の雰囲気が変わった。
練習生たちも襟を正し、黙想の儀式をリスペクトしている様だった。

ウォームアップをし、基本稽古、移動稽古、形...と稽古は順調に進んでいったのだが、とにかく滅茶苦茶暑い、まるでスチームサウナの中で練習してるみたい。


オリジナルのサンドバッグ
不発弾かと思っちゃった
ジムの中はエアコンなどあるわけなく、小さな扇風機が2台のみ。窓を開けると熱風だ。

こまめに休憩を取り水分補給をするのだが、子供たちはかなり参ってるようだった。
「気分が悪い...」と訴える子も...

やば~、熱中症かも~~。
明日試合だってのに、今病気になったら元も子もないよーーー!!

2時間の予定だった稽古を30分繰り上げることにした。
でも、団体形はやらねば!!!

気持ち悪い、と休んでいたたデイナに、「最後に一回だけ、できる?」と聞くと、「ウン。」と言うので、形メンバー3人に、「デイナができるのは一回だけだよ。これが最後のチャンス。Win or Go Home!  勝ってメダル持って帰るか、負けて何も無しで帰るか、どっちがいい?そのつもりでやりなさい。」と言い聞かせた。

彼らは良く頑張った。この通りの事が起こるなんて、この時は知る由もなかったけど。

To be continued.....
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