続 コロラドの大洪水

グリーリー。馬を避難させている。牧場は水没

１年で３００日は晴れの日があるデンバーで、１週間も雨が降り続くのは珍しいを通り越して異常とも言える。

ライオンズ LYONSでは町が水に囲まれ、地上から出入りできない状況になり救助ヘリが出動。
グリーリー Greeley では牧場が浸水し、広大な湖と化した。
市民の憩いの場であるはずのボールダー・クリークは、激流となり家や橋を破壊した。
ストリートが荒れ狂った川となり、車を飲み込んでいく。
愛犬3匹を乗せてカヤックを出したはいいが、途方もなく続く水にどうしようもなく、救助を待っていた若い青年。

コロラドの洪水

しかし、デンバーのダウンタウンでは、もちろん雨は降ったけど被害はなし。
30キロも離れていないオーロラ市では避難勧告が出てたというのに、ダウンタウンの道は乾いていた。
目と鼻の先で今、こんなに被害が出ているのだ、という事実をテレビのニュースで見てもとても不思議な気がした。

それにしてもこんなに天気が急変するなんて、自然は恐ろしい。

9月1日、私はチューブを初体験しようとボールダー・クリークに行ったのだ。
チュービングとは、大きな浮き輪（タイヤのインナーチューブ）にはまってぷかぷかするんですな！

水は冷たいだろうけどこの日は38℃ありとても暑く、絶好の日和と思った。が、水かさが少なく流れがほとんどなく、チューブが下の岩につっかえて動かなくなりそうで、誰もやってなかった。
こんな暑い日に誰も水遊びをしてないなんて、いかに水が少ないかだ！実際、膝くらいまでしかなかったから、私もあきらめて帰った程、水が少なくそして流れが遅かったのだ！

そして次の週末、9月7日、近所のチェリー・クリークに行った。
水かさは少なく流れも遅かったが、初心者で泳ぎに全く自信がない私には丁度良く、安全にチュービングをすることができた。

体と足をチューブから出し、お尻を輪っかの中にはめて体をV字にし漂うのだが、少し深くお尻を入れると、水底の砂利にお尻が着き、浮きながらその場にいれる、その位浅かったのだ。

そしてこの日を最後に天気が崩れ始め、雨が降り始めた。
つい2，3日前はちょろちょろ流れる小川だったのに、この変貌は凄まじい。

9月16日早朝、雨は降っていなかったが今にも降り出しそうで、どんよりとした黒い雲が低く立ち込めていたデンバー。
あの、景気のいいこれでもかッ！！というまぶしい朝日はどこにいったんだ？？

出張だったので早朝飛行機に搭乗し、空から下を見ると、山の東側、デンバーやボールダー、その近辺一帯、少なくても、見える限りの平地の部分がすっぽりと低く厚く黒い雲に不気味に覆われていた。

もう数年、空から同じ景色を見ているけど、こんな事は始めてだ。
フロントレンジの低めの山が雲の上に頭を出しているのを見たのも初めてだ。
山に雲がぶつかって、行き場をなくしている様にも見えた。

天気予報によれば、今週は天気が回復するはず。
ドライなコロラドに早く戻ってほしいです。


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