2007年9月21日金曜日

ロッキー山脈国立公園☈PART-Ⅱムースに遭遇!



 ロッキー山脈国立公園の中を東西に横断しているのは、トレイルリッジロードTrail Ridge Road(US-34)、全長約80㌔(50mile)5月中頃から10月中頃のみオープン。但し、天気による。この道路の標高は、2,438m(8,000ft)から3,658m(12,000ft)で、ずっと舗装してあるハイウェイとしてはアメリカで一番高いところにある。ちなみに富士山は3,776m(12,388ft)、ほぼ山頂と同じ高さだ。
 
 トレイルリッジロードの両側には草原というか、高原が広がっている。快適なハイウェイだ。ところどころにビューポイントがあるので、車を止めて景色を眺めるといい。

 遠くの方でエルクELKが草を食べてる。鳥はあまり見ない。もちろんハトも、かもめもいまセン。とかげも、バッタのような虫も、ハエもいない。静かだ。空気までが止まってるみたいだ。

 高原は急傾斜になっていて道路から下までは見えない。日陰には雪がある。その谷の向こう側はいきなり山で、途中まで針葉樹林帯、だんだん木の背丈が低くなってきてついには何もなくなる。土と岩が混じったような山肌だけ。植物の限界だ。その向こうには山が、そのまた向こうにも山、山、山......山の色がブルーだからか、波のように見えるからか、海みたいだ。山は動かないだけ。

 こんな感じの景色がえんえんと続く。ここには奇抜な景色はない。山々が静かに、圧倒的な存在感をもってそこにある。遠くに近くに、ブルーグレイの岩肌が見え、ぎざぎざした山頂がそれに続く。これって、もしかしていつもボールダーから見えるあの山?なのかな。

 トレイルリッジロードから、オールドフォールリバーロードOld Fall River Roadという横道がある。1920年にできたという古い道だ。舗装はされていない。一方通行で道幅は狭く、かなり急な坂道を登る上にカーブがきつい。25フィート以上の車は進入禁止。

 この道は、はっきり言ってコワかった。ガードレールも何もないし、路肩もゆるい。崖がすぐそこに迫っていて今にも落ちそう。時速24㌔(15mile)で走っていても、気が気じゃなかった。

 途中、トレイルの人たちとすれ違ったが、土ぼこりがすごくて気の毒だ。おまけに雲行きが怪しくなってきた。雨。ひえ~。風がなかったからいいようなものの、たった14㌔(9mile)のドライブは緊張の連続だった。
 
 さて、トレイルリッジロードに戻りほっとする。お約束のアルパインビジターセンターAlpine Visitor Center-3,595m(11,796ft)で一休み。カフェやお土産やさん、トイレがある。小雨が降っていて寒い。駐車場から階段で山頂に行くことができる。ちょっと登っただけで息が切れてしまう。


 道に戻り少し行くと、交通渋滞だ。路駐してみんなしきりに写真を取っている。野次馬根性まるだしで、何があるのかわからないまま、とりあえず私も車を止めた。なんと、ムースMooseがいる!(@_@)

 公園内には野生動物はたくさんいるはずだが、車からはあまり見えない。しかもムースはめずらしい。おまけに、すぐそこにいる。家族なんだろう、父親らしい一番でかいのと、少し小さめの4頭くらいで、木の葉っぱを食べていた。パパラッチの方は見もしないで、悠然としてる。

 パークレンジャーが来て、交通整理を始めた。誰かがもっと近くで写真を取ろうと、草の中に入る。パークレンジャーが注意する。ムースは獰猛なんだそうだ。遠目で見てあのくらいだ、きっと牛よりでかいだろう。アラスカでは、熊に襲われる人数より、ムースに襲われる人の方が多いそうだ。それを聞いて静かに見守った。 
 
 アメリカで、山などのいわゆる観光地に行っていつも思うのは、ごみが落ちてないこと。道路沿いでもレストエリアでもキレイなもんだ。本来こうあるべきなんだけど、先日、ごみだらけの富士山の話をきいたばかり。(-"-)

 ごみはゴミ箱へ、または持ち帰りまショ!!
 
 ✩自然環境を守るため、決められた以外の場所に入ってはいけませんぞ。トレイルやMTBをするなら道から外れないように!


PART-Ⅰはこちら。

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