2007年12月29日土曜日

自然の猛威 地吹雪


ステイトハイウェイ93号。
この道は、ボールダーからゴールデンGOLDEN、アルバーダARVADAへ行くときに使う、高原の中の一本道だ。
西側は、牧場の向こうにフラットアイアンが屏風のように広がっている。黒い牛が、ごま粒のようにたくさん見える。いつも思うのだが、ここから見るフラットアイアンは、太い筆で描いた絵のように見える。映画の背景としてよく使う、大きな立てカンのように見えて仕方がない。

東側は高原(草原?)が延々と続き、なだらかに下降していて、その先、遠くのほうにデンバーが見える。

この道の周りにはほぼ何もなく、ぽつん、ぽつん、と家が建っているだけ。道路にライトはないので、夜は真っ暗だ。だから星はよく見える。月明かりにぼうっと見える山が、ちょっと不気味だ。打って変わって東側は、デンバーと、その周辺の街と住宅地の明かりがパノラマのように広がり、夜景がかなりキレイ。

夏場は、いつもこの辺の上空に厚い雲があって、ほんの数マイルの距離だけ、雨が激しく降る。雲が切れたら、土砂降りは終わり。ギンギラの太陽がまた出る。バイカーや、サイクリストたちは、ずぶ濡れになってしまい、気の毒。気持ちよ~くオープンにして走ってる車も同じ。ただ、信号はあまりないし、止まらなければ何とかなるけど.....

冬になるとこの道路は、東西を吹き抜ける風が地吹雪となり、かなり危険な道となる。事故も多いそうだ。
そんなこととはつゆ知らず、アルバーダの道場に行こうと思い、夕方にボールダーを出発した。ちなみに天気はよく、とても気温の低い日(1日中氷点下)だったが、雪も溶け始めていた。

93号に差し掛かる頃には、あたりはもう暗く、いきなりの横風にびっくりだ!
雪が地面の上にとぐろを巻き、雲の上にいるみたい。
夕方のラッシュアワーなのか、対向車線は車が多い。渋滞するほどではないけれど。
一車線なので、横風にあおられて反対側によろけないよう、気おつける。
そして、雪が風で舞い上がり、地吹雪となって当たり一面、真っ白になってしまった。見えるのはわずかに、前の車のテールランプと、対向車のヘッドライトだけ。.......フォグランプをつけてる車がほとんどだった...それだけ、”フォグランプ装備の車”が多いってことデス...さすが(T_T)

これが定期的にやってくる。
上空は星空。吹き荒れる雪で目の前が真っ白になる。自然の猛威だァ~~!!甘く見てはいかん!  

んもう、コワイのなんのって(@_@;)

”北の国から”の1シーンが頭に浮かぶ。北国に住むって、厳しいんだ......
乗用車が吹き溜まりに突っ込んでいて、車半分雪に埋まっていた。中に人はいなかったが、どうしただろう。こんなこと、日常茶飯事なんだろうか......家に無事帰りついたときは、くたくたに疲れてしまった。
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