息つく間も無く、組手の予選が始まった。
相手は東海岸から来た、とても小柄なフィリピン系女性。形では3位につけてる。
彼女の気合にちょっぴりひるみ、技ありを取られる。
げげッ。油断してた自分に反省。
彼女の上段突が口に当り、唇が切れ。出血してしまい、試合中断。
組手のルールは、ノーコンタクト(当ててはいけない)、寸止めだ。
体部分にはそうでもないが、特に顔面へのコンタクトは厳しく、警告や注意、最悪の場合失格もありうる。
インパクトはたいした事なかったのだが、なかなか血が止まらない。
「HIVの事もあるし、出血したままでは絶対にダメです」と医療団。
「私、ネガティブですよーーー」と訴えても聞いてもらえない。
血が止まらないと試合続行できず、棄権扱いになってしまう。
そんなのヤダヤダ。
様子を見に来た、監査役のフィールド先生に、「大丈夫です、やらせてください。」と懇願する。
根性で?血を止め、試合続行。
気分をリセットし、前蹴中段を決め、勝ちをもぎ取った。
形に続き、組手も決勝ラウンド進出を決める。
やりぃ~~~!!
チームメイトのパムも矢口魂を見せ、見事決勝ラウンド進出だ!!
それにしても最近、中段前蹴で勝ちを決めることが何回かあった。
決まるときはいつも、蹴りが無意識に出ていて、自分で言うのもなんだが相手の腹に気持ち良く入ってる。
気がついたら蹴っていて「おっしゃ、決まった!」てな感じ。
ふぅ~~~ん、なんなのかなぁ~~~??
決勝ラウンド進出を決め、浮かれて矢口先生に報告に行った。
「センセー、勝ちましたー。やったー!」
「お前、口、大丈夫か?見せてみな。」
「ハイ、大したことありません。」
「ん、大丈夫だな。おめでとう、良くやったぞ!でも、まだ終ってないんだ!!!気を抜くんじゃない!いいか、明日が本番なんだ。明日はもっとハイレベルの審判がつくから、判定も厳しくなるし、雰囲気もがらっと変わるんだ。予選の気分で行くなよ???いいか、絶対に、気を抜くんぢゃないぞッッッ!!!!!」
(心の叫び)『どっひゃぁぁ~~~センセイ、何でそんなにお見通しなワケェ????』
と、五寸ならぬ、十寸釘をぐさーーーーーーーっと刺されてしまった。
何だかワラ人形になった気分??いえいえ、そんなことはありませぬ。
浮かれ気分は一瞬で吹っ飛び、再び眉間にしわが戻ったのでした。
To be continued.........
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(^^)v第32回 国際松涛館空手連盟 全米大会 ISKF US NATIONALS 2010 その他のエピソードはこちら☆矢口マジック、その1.速報、その2.予選前夜、その3.予選開始、その4.形の予選、その5.形予選突破、その6.組手予選通過、その7.決勝に向けて、その8.開会式、その9.全米チャンピオン、その10.組手決勝ラウンド、その11.戦い終わって.....
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