2009年2月6日金曜日

寒稽古その四 心 技 体


毎年恒例の、空手の寒稽古。
いよいよ大詰め、最終日を迎えた。

5,6,7段を相手に、組手の練習が始まった。
今回稽古したのは、「自由一本組手」です。

これは、両者自由構えを取り、攻撃側は、ターゲットを相手に伝えてから、間合いを見て攻撃を仕掛ける。
防御側は、ブロックしてすぐ攻撃(カウンターアタック)する。攻撃は、両者とも1回のみ。

実はこれ、とーっても難しい。


だって、相手は自分が何で(蹴りとか突き)、どこに(上段か中段か)攻撃するのかわかってるのだ。それでも、相手の動きを見極め、一瞬の隙を突いて攻撃を仕掛けるのだ。フルパワーで。
それがなかなか上手く出来ないので、空しくなることもしばしば。(*_*;

防御側ももちろん、わかってるからって、逃げ回っても、早く動きすぎてもダメだし、遠くに捌きすぎたら攻撃のタイミングが遅れるので、その間合いをつかむことが大切。「イ~チ、ニ」ではなく、「イチニ!」または「イチッ!」の感じ。一呼吸っす。

もうひとつ大切なことは、「寸止め」というルール。
攻撃が、相手に届かないくらい遠いのはお話にならないが、近さ十分だからと言って、渾身の力を込めて相手をブチ倒す、というのは言語道断。



タイミング、ターゲットばっちりで寸止めするのが、松涛館空手の醍醐味であります。

以前トーナメントで、前年度のチャンピオンと自由組手をやった時、彼女の上段突きが、ぴったり私のあごの1ミリ手前で止まった。思わず寄り目して、そのコブシ、見つめちゃった。「ホントだぁ~、寸止めしてら!」と感心しました....パチパチパチ....

特にターゲットについて言えば、基本一本、自由一本等の「約束組手」では、攻撃側は上段は上段でも“このへん”がターゲットではなく、“ここ”、すなわちターゲットが点になる。例えば、上段ならあご、中段ならみぞおち、と言った風に。

だから、パワーのコントロールだけでなく、ターゲットもしっかりと極めないといけないのです。

まさに「心 技 体」
心だけでなく、技だけでなく、体だけでなく、.....
きちんと自分でコントロールしないと、できないと、いけません。
まだまだですわ....

道場の中はもう、熱気がすごくて、スチームサウナみたいだ。
みんな大興奮のうちに、稽古は終わり、相手にきちんと礼をしてから、正座をし、黙想。
床を雑巾がけして、形のトーナメントをし、そして楽しい楽しい宴会に突入するのでした。


To be continued....


(^○^)他のエピソードはコチラその一武道空手考その二 我慢その三 道場の上にも10年その四心技体その五 空手に国境なし



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