2010年8月4日水曜日

日本空手協会総本部道場 その6.日米空手事情、感謝の気持ち


日本空手協会総本部道場での、たった1日とはいえ収穫の多い練習が終った。
日本で、日本の空手ができて、とても嬉しかった。

初めての本部道場での稽古を終え、感想を少し。

まず、稽古そのものの内容は変わらない。
そちらかというと、日本の方がとてもシンプル。もっと、基本的。
アメリカで時々やらされる、複雑な体捌きがたくさん入った、長ーい連続技はなし。
基本の技が3-4種類の組み合わせだった。
白帯も、子供も同じクラスだったからかもしれないが、基本が一番大切、と言葉で何も言わないで、ただ(稽古で)実行してるのが何よりうれしかった。

先生が教えている事、注意している事もほぼ同じ。


膝を曲げる、中心線を動かさない、体重の移動をきちんとする、腰から移動する、肩の力を抜く...等々。

では何が違うのか?

一番大きな差は『文化の違い、考え方の差』
もう、これを言っちゃおしまいなのだが、こうとしか言いようがない。

ちょうど今日、矢口先生が、日本とアメリカで何が一番違うのか、を話されていた。
例えば、相手の突きが自分に当たってしまった場合。
日本人は「ありがとう」と感謝する。
アメリカ人は「どうして当てたんだ」と相手に怒る。
それに、普段の稽古よりも、段位を取ったり、資格を取ったりするのに重点を置いて、人より上に立ちたいというエゴを満足させてるとも。

日本では、一度も「あなた何段?」と聞かれなかった。段位なんてたいした問題じゃないのだ!

もちろん、例外はいくらでもあるので、あくまで一般的にだ。

それと、日本人は謙譲、謙遜の気持ちが当たり前のこととしてある。アメリカで暮らしていてこれをやられると、ちょっと戸惑うが、やっぱりこれは日本の美徳である。特に何かを学ぼうとする時には大切な事だ。
一歩下がって、へりくだって、『教えていただく』『教えていただいた、練習相手をしていただいた事に対して、感謝をする』この感謝の気持ちは特に武道では一番大切だ。

トーナメントも同じ。
勝っても負けても、相手になっていただいた事への感謝。
『勝ったら自信がつく。負けたら勉強になる』だ。

『人に迷惑をかけない』って、日本人は小さな頃から言われ続けて、もう体に染み付いてるけど、米人に説明するのは大変。そう、説明しても理解してもらえない場合も多数だ。
日本は西洋化が進んだとか変わったとか言われるけれど、まだまだ捨てたもんじゃない。礼儀や謙譲の美徳は健在である。

それが感じられただけでもとても嬉しかった!

それと、技は見て覚える物、だ。
誰かが親切に教えてくれるのを待つのではなく、自分で見て、盗むのだ。
これはもう、職人の世界ですね。

特に本部道場は素晴らしい人がざくざくいらっしゃるので、宝の宝庫ではないか!うらやましい限りだ。


To be continued.....


('_')日本空手協会総本部道場その他のエピソード。その1その2.全国大会覇者、栗原選手その3.憧れの川和田先生その4.腰を切る!その5.小倉先生の特別形クラス!その6.日米空手事情、感謝の気持ちその7.日米空手事情、道場マナーその8.日米空手事情、伝統


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